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- 2020.2.6
開院後1年を迎えて
皆様こんにちは。早いもので先月で無事開院後1年を迎えることができました。この一年怒涛の日々でしたが、最近ようやく自分でも色々振り返りができるようになってまいりました。
自分で事業を興してみて最初に感じたことは周りのサポートがあってこそ成り立つということです。看護師や医療事務などの医院の仲間、前院長の氏家先生、税理士や社労士、医薬品卸業者や医療機器メーカーの方々、医師会や周りの医院、病院の先生方などです。勤務医としては気づけなかったのですが、そのような支えがあって初めてクリニックが成り立つことを実感し本当にありがたいと感じております。
そして、なにより地域の患者さんたちです。診療をしていて感じるのは皆様に温かく受け入れていただき、本当にありがたい限りです。日々皆様から、地域のことやご自身の生活のこと、健康に対する考え方、生き方などを教えていただいております。
私自身皆様からいろんなお話を伺うのが好きなのですが、診療の合間ではなかなか時間がとれないことをもどかしく感じておりました。そんな中、先日、盆栽屋をされている患者さんからお誘いを受けて、ご自宅に伺いお話を聞いてまいりました。
仕事場には色々な盆栽がありましたが、その中でも圧巻だったのが、樹齢800年の真柏盆栽でした。こちらの盆栽はお師匠さんから預かっているもので、仙台藤崎の初売りに2020万円でだす予定の一品でした。
私自身盆栽屋さんがどのような生活をしているのか全く存じ上げなかったので興味深くお話を伺いました。それまで私のイメージでは、盆栽を育てて売るような形だと考えておりました。もちろんそのようにやられているところもあると思うのですが、一般的な盆栽屋さんは盆栽を育てていくにも肥料などのコストがかかるため、木が若いうちからお客さんに購入してもらい、一緒に育て、コンサルト料をいただくとのことでした。そのため商圏もある程度限定されるようです。こう聞くと我々開業医と通じるものがあるなと感じました。ある程度診療圏は限られ、患者さんの健康管理で報酬をいただくというのが基本的な形だと思われるからです。
また、お話の中で印象的だったのが、「盆栽は人間の手をかけないと生き続けられない。だけどしっかり手入れをしたら永遠に生き続ける。自分も盆栽をしっかり手入れをして次世代に引き継いでいきたい」というお言葉でした。私自身、前院長である氏家先生が40年近く診療されてこられたのを引き継がせていただいたこともあり、とても共感致しました。自分もこの地域でしっかりと診療を行い、次の世代にバトンを渡せるよう、研鑽を重ねていきたいと改めて思いました。
あっという間に駆け抜けた一年間から、よりよい体制作りを行い、地域の要望に答えられる医療機関を作り上げていこうと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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