ブログ
BLOG
- 2020.3.5
花粉症に対する舌下免疫療法のご案内
当院では花粉症、アレルギー性鼻炎に対する治療として舌下免疫療法を行っております。
今回舌下免疫療法について簡単にご説明させていただきます。
【従来の治療との違い】
<これまでの治療法>
従来の治療法は抗ヒスタミン薬の内服、点鼻ステロイドなどがありますが、これらは主に症状を緩和させる薬剤でした。
○抗ヒスタミン薬(アレグラ、アレジオンなど)の内服
○点鼻ステロイドなど
<舌下免疫療法>
舌下免疫療法は簡単に言うと、体質を改善させる治療です。
アレルギーの原因物質を毎日舌の下でなめることでアレルギー反応を抑えていきます。
【舌下免疫療法の種類】
舌下免疫療法にはダニ用と、スギ花粉症用の2種類があります。
◯一年中症状ある場合:多くはダニアレルギー ⇨ ダニ用の舌下免疫療法を行います
◯症状は春先のみ:多くはスギ花粉アレルギー ⇨ スギ花粉用の舌下免疫療法を行います
*開始時期をずらしながらではありますが、両方行うことも可能です。
【舌下免疫療法のメリット、デメリット】
メリット:体質改善ができれば症状の緩和、使用薬剤を減らせることが可能です。
デメリット:通院の手間、毎日内服が必要、お金がかかる、内服直後は激しい運動は控えるなどの制限があります。
*金額としては、3割負担で1ヶ月約3000-4000円程度となります。
【舌下免疫療法を行う際の主な注意点】
・血液検査などでスギ花粉、ダニにアレルギー反応があることが条件となります。
・花粉の飛散時期にはスギ花粉用の舌下免疫療法が行えない ⇨ スギ花粉用の舌下免疫療法はゴールデンウィーク明けごろに行うことが多いです。
・ヒノキなどスギ花粉以外のアレルギーに対しては効果はない
・重大な副作用としてアナフィラキシーが起こる可能性がある ⇨ そのため内服直後は激しい運動などは控えて頂く必要があります。
【当院が考える特におすすめの方】
上記のようなメリット、デメリットがございますので、当院では一般的に下記のような方におすすめしております。
・一年中症状があり、通年性アレルギー性鼻炎の方
・花粉症でも症状が強い方
・若年者、特にお子さんの場合 ⇐ 早いうちに鼻炎を改善できれば楽ですし、一生涯における薬剤費を低下させる可能性があります。
*お子様は5歳以上が適応となります
【終わりに】
以上簡単ではありますが、主に患者様から聞かれることを中心に説明しました。
ご不明な点がありましたら、下記サイトをご覧いただくか当院までお問い合わせください。
鳥居薬品 アレルゲン免疫療法ナビ
関連記事
RECOMMEND
-
2024.02.01ブログ
-
2021.05.20ブログ
-
2021.01.02ブログ
-
2021.01.01ブログ
-
2020.12.31ブログ